2010年11月06日
民業圧迫【元郵便局編①】
民業圧迫という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは、国が民間企業と同じ事業を行い、民間企業の営業を圧迫していることを言います。
数ある中で、私が実際に体験したことをお話しようと思います。
私たちは他社の誹謗中傷またはそれにつながることは厳禁ですが、郵便局は現在民間で国営時代のことなので書くことにしました。
そんな過去のことを書く目的は、いかに民業圧迫が民間企業に影響を及ぼしているかをお伝えしたいということと、私が関わっていない分野でも、いまだ多く残っていると考えるからです、
【元郵便局員の告白】
2002年のこと。
私はその頃某生命保険会社の直営業社員だった。
当時全国の社員の中から20名ほど優績者が選ばれ、東京で丸一週間のリーダー研修なるものがあった。
幸い私も選ばれ、一週間もあったのでみんな良い仲間となった。
ある夜、研修で知り合った名古屋出身の男性M氏がホテルの私の部屋を訪れた。
彼は異例の郵便局出身だった。
異例というのは当時その保険会社は郵便局員のスカウトを禁止していたからだ。
ご存知の方も多いかと思いますが、外資系保険会社はスカウトに大きなエネルギーを注ぐ。
できれば前職で多くの顧客を持っている実力者が望ましい。
それからすると郵便局員は適材ではあるが、スカウト基準から外れていた。
なぜかと言うと、過去スカウトされた郵便局出身者の多くが不祥事で解雇処分になっていたからだ。
過去の悪癖が抜けきれないので金融監督庁の管轄下では通用しなかったのです。
郵便局員さんにとって、「まあ、これくらいはいいだろう」ということが私たちには厳禁な行為だったのです。
私たちにとっての禁止行為を少し挙げます。
・無面接募集:被保険者(保険にかかる人)と会わないで契約を結ぶこと。
・他人名義の印鑑の所持:自分以外の印鑑の所持。
・代筆:契約に必要な人の署名を他の人が行うこと。
これらは、民間保険会社にとって極々基本的なことで、もしも民間保険会社の人間がこれを犯したことが発覚すると、その人は即刻懲戒解雇、その支店は一定期間の営業停止の可能性があります。
しかし郵便局では日常的なこととして、行われていたようです。
当時、同じ保険販売をしていても、郵便局と民間保険会社は管轄が異なっていました。
郵便局は郵政事業庁、民間は金融監督庁。
その管理の厳しさは同業とはとても思えないほど違い、保険営業を始めて2年目の私には何とも解せない話でした。
ここで少し整理します。
郵便局も民間保険会社も同じ保険を販売する機関でした。
保険契約には多くの縛りがあり、それを正当にクリアして初めて契約が成立します。
にもかかわらず、国に属する郵便局員は多くの縛りが看過され、民間には厳しい縛りが適用されていたことを、みなさんはどう思いますか?
一般的に民業圧迫とは、国と民間が同じ土俵で闘ってのことを言います。
しかし、今私が書いている内容は、同じ土俵などではなく全くのアンフェアな闘いなのです。
これが、戦後公然と黙認されてきた日本国を私は疑わざるを得ません。
みなさんはどうお考えでしょうか?
さて、M氏の話。
彼は実績が並外れていて、しかも若く(30代前半)悪癖を払拭する柔軟性があると判断され異例の抜擢を受け入社していました。
夜の9時くらいだったろうか、突然私の部屋のドアがノックされた。
M氏だった。
M氏「ちょっと話があるんですが、いいですか?」
ここから、私が思いもしないことを聞くことになった。
つづく
これは、国が民間企業と同じ事業を行い、民間企業の営業を圧迫していることを言います。
数ある中で、私が実際に体験したことをお話しようと思います。
私たちは他社の誹謗中傷またはそれにつながることは厳禁ですが、郵便局は現在民間で国営時代のことなので書くことにしました。
そんな過去のことを書く目的は、いかに民業圧迫が民間企業に影響を及ぼしているかをお伝えしたいということと、私が関わっていない分野でも、いまだ多く残っていると考えるからです、
【元郵便局員の告白】
2002年のこと。
私はその頃某生命保険会社の直営業社員だった。
当時全国の社員の中から20名ほど優績者が選ばれ、東京で丸一週間のリーダー研修なるものがあった。
幸い私も選ばれ、一週間もあったのでみんな良い仲間となった。
ある夜、研修で知り合った名古屋出身の男性M氏がホテルの私の部屋を訪れた。
彼は異例の郵便局出身だった。
異例というのは当時その保険会社は郵便局員のスカウトを禁止していたからだ。
ご存知の方も多いかと思いますが、外資系保険会社はスカウトに大きなエネルギーを注ぐ。
できれば前職で多くの顧客を持っている実力者が望ましい。
それからすると郵便局員は適材ではあるが、スカウト基準から外れていた。
なぜかと言うと、過去スカウトされた郵便局出身者の多くが不祥事で解雇処分になっていたからだ。
過去の悪癖が抜けきれないので金融監督庁の管轄下では通用しなかったのです。
郵便局員さんにとって、「まあ、これくらいはいいだろう」ということが私たちには厳禁な行為だったのです。
私たちにとっての禁止行為を少し挙げます。
・無面接募集:被保険者(保険にかかる人)と会わないで契約を結ぶこと。
・他人名義の印鑑の所持:自分以外の印鑑の所持。
・代筆:契約に必要な人の署名を他の人が行うこと。
これらは、民間保険会社にとって極々基本的なことで、もしも民間保険会社の人間がこれを犯したことが発覚すると、その人は即刻懲戒解雇、その支店は一定期間の営業停止の可能性があります。
しかし郵便局では日常的なこととして、行われていたようです。
当時、同じ保険販売をしていても、郵便局と民間保険会社は管轄が異なっていました。
郵便局は郵政事業庁、民間は金融監督庁。
その管理の厳しさは同業とはとても思えないほど違い、保険営業を始めて2年目の私には何とも解せない話でした。
ここで少し整理します。
郵便局も民間保険会社も同じ保険を販売する機関でした。
保険契約には多くの縛りがあり、それを正当にクリアして初めて契約が成立します。
にもかかわらず、国に属する郵便局員は多くの縛りが看過され、民間には厳しい縛りが適用されていたことを、みなさんはどう思いますか?
一般的に民業圧迫とは、国と民間が同じ土俵で闘ってのことを言います。
しかし、今私が書いている内容は、同じ土俵などではなく全くのアンフェアな闘いなのです。
これが、戦後公然と黙認されてきた日本国を私は疑わざるを得ません。
みなさんはどうお考えでしょうか?
さて、M氏の話。
彼は実績が並外れていて、しかも若く(30代前半)悪癖を払拭する柔軟性があると判断され異例の抜擢を受け入社していました。
夜の9時くらいだったろうか、突然私の部屋のドアがノックされた。
M氏だった。
M氏「ちょっと話があるんですが、いいですか?」
ここから、私が思いもしないことを聞くことになった。
つづく
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■ 我が家も保険の事業仕分けをやろうとしたけど、
煮詰まっちゃって・・・
■ ネットや通販って安いのかなあ・・・
⇒保険比較ってどうすればいいの?
Posted by 生命保険認定士 at 08:00│Comments(2)
この記事へのコメント
いろいろ考えさせられる内容でしたが
続きが気になる~~~(>_<)
明日のお楽しみですか?
続きが気になる~~~(>_<)
明日のお楽しみですか?
Posted by きちママ at 2010年11月06日 21:34
>きちママさん
さらに連載も考えていますので、よろしくです!^^
さらに連載も考えていますので、よろしくです!^^
Posted by 保険プラザ in 高宮 at 2010年11月07日 20:55